空森
しずかに - らえる
2025/01/17 (Fri) 10:57:49
しずかに
みみをすませて
もりをあるきながら
あなたのことをおもう
あしおと
わたしのあしおと
いま
あなたをおもう
わたしのあしおと
2023.4.29 - perLod(ピリオド) URL
2023/04/29 (Sat) 23:33:52
春のけだるい夕べ
花の香りはほのかで儚くて
そんな中を歩く彼は夢見心地でさまよって
宵の中で浮かび上がる影を追いかけて
眠りの坂を下りていく
かぐわしくも染みわたる薄闇の中へ
そっとね - らえる
2022/05/19 (Thu) 20:09:29
そっとね
ここにいしをおいていくの
だれにもわからない
まるでもとからあったようにみえるから
けれどね
しなかったことにはならなくて
そうしてほんのすこし
おもさをたしてくれて
いたことをしるせるの
かぜ - らーら
2021/09/19 (Sun) 17:03:21
きょうは
かぜが
ふいたから
ここへ
きた
きみは
やはり
ここに
いた
さんまが
おいしい
きせつです
そんな
てがみを
かいてみる
また
かぜが
はこんでゆく
のかな
そっとね - らえる
2021/01/20 (Wed) 11:45:07
ここにただあるということが
ふりつもる
もどるとかすすむとか
そういうことからはなれて
ただここにあってくれるから
ただえらべる
えらばなくてもいいとしても
だいじょうぶ
どちらでもよいからと
ここにただあるということが
ふりつもってゆく
ゆっくりと - らえる
2019/09/25 (Wed) 01:45:13
ゆっくりと
あのうたをうたう
あのときより
ずっとずっとゆっくりと
そのぶん
あざやかに
こまやかに
うたにあわせておどる
おもいでのかけらたち
無題 - 涼音
2019/07/14 (Sun) 02:40:26
瞳を閉じて 静寂に耳を寄せれば
鼓動と吐息が ただただ響く
長い夜の隙間に 重ねた体温は
温もりを伝えてくれても
愛は教えてくれない
他人(ヒト)の温もりで包まれる度
冷えて感覚を失うだけ
瞳をひらいても まだ夜は明けない
だとしるばかり - らえる
2019/06/01 (Sat) 21:44:23
あの小さな影は
もうどこにもいようがない
あれは過去の私で
私はもうここにいて
かつてあったということを
わたしが知るということが
さよならだとしるばかり
みしらぬけれど - らえる
2019/03/06 (Wed) 14:08:59
みしらぬけれど
いたことをしる
そのあしあとに
みみをつけてみる
やってきたおと
さっていくおと
そのおともまた
ききしらぬけれど
たしかめられぬものこそ
ただふかくきざまれる
無題 - らーら
2019/01/07 (Mon) 20:02:02
いいわすれていた
ありがとうを
ただ
きみに
とどけるために
かえってきた
のかもしれない
のはらに
どあは
なくて
そらが
ひろがるだけで
けっきょく
きみも
どこにもいなくて